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インプラント後の腫れはいつまで続く?ピーク時期・治まるまでの期間・対処法を解説

インプラント手術後、「腫れはいつまで続くのだろう…」「この腫れは普通なのか」と不安になる方は少なくありません。

腫れのピークや回復までの期間は、手術内容や体質によって異なりますが、多くの場合は適切なケアで順調に治まります。

本記事では、インプラント後の腫れのピーク時期や治まるまでの期間、腫れが長引く場合の原因と対処法を、歯科医監修のもと詳しく解説します。

術後の経過に不安を感じている方や、これから手術を受ける予定の方も、ぜひ参考にしてください。

(関連記事はこちら:インプラントの治療期間はどのくらい?最短・最長・通院回数まで完全ガイド)

 

インプラント後に腫れるのはなぜ?原因と仕組み

インプラント手術後に腫れが出るのは、多くの場合「体が回復するための正常な反応」です。

手術による歯肉や骨への刺激、血流や免疫の働きなど、複数の要因が関係しています。

ここでは、腫れが起こる仕組みと代表的な原因について解説します。

 

手術による外科的侵襲

インプラント治療をするためには人工歯根となるインプラント体を骨の中に埋めなければなりません。そのためには外科手術が必要になります。

 

身体の自然治癒反応

手術後には体が治療部位を治癒させようと反応します。

体の一部をぶつけた時なども感染がなくても腫れることがあるように、インプラント手術で特に問題がある感染がなくても腫れてしまうことがあります。

 

特殊ケースによる腫れ

骨の再生手術、増生手術などを行うと手術の侵襲も大きくなり、体が反応し大きく腫れることがあります。

 

腫れのピーク時期と経過の目安

腫れの出方や収まり方には一定のパターンがあります。

一般的には術後2〜3日で腫れのピークを迎え、その後徐々に引いていきます。

ただし、手術方法や体質によって期間は異なります。

ここでは、腫れのピーク時期と回復までの目安をケース別にご紹介します。

 

腫れのピークは術後2〜3日

手術当日の夜、または次の日の朝に多くの場合腫れが見られることがあります。その状態が術後2、3日続きます。

腫れが治まるまでの一般的な期間

4日目以降から徐々に腫れが引いてきて1週間後にはほとんどの方が腫れが引いています。

経過のチェックポイント

腫れのでかたは患者様によって様々で、侵襲の大きい手術でもほとんど腫れや痛みがない方もいらっしゃいます。手術時間も短く侵襲が少ない手術でも腫れが出る方もいらっしゃいます。術後の経過には個人差があるので手術後何か心配なことがあれば医院にご来院いただき、確認してもらうことをお勧めします。

 

腫れが長引く場合に考えられる原因

通常は1週間長い時でも10日で腫れが落ち着きますが、中には長引くケースもあります。

その背景には感染症や生活習慣、治癒力の低下など、複数の要因が隠れていることがあります。

ここでは、腫れが長引くときに考えられる主な原因について解説します。

 

術後のケア不足

術後の消毒や抜糸に来院できないと、傷口が汚れたり、傷口を縫っている糸に汚れが溜まっていても清潔にできないので感染のリスクが上がり腫れの原因となります。

飲酒・過度な運動など生活習慣の影響

術後に飲酒、運動、入浴などで血流が良くなると出血や痛み腫れの原因となります。

体質や既往症による治癒の遅れ

体質的に腫れが出やすい方、全身的な疾患により腫れが出やすい方もいらっしゃいます。

腫れを和らげるセルフケアと生活上の注意

インプラント後の腫れは自然な反応ですが、適切なセルフケアを行うことで回復を早め、痛みや不快感を軽減できます。

冷却のタイミングや食事の工夫、安静の取り方など、日常生活で気をつけたいポイントを詳しくご紹介します。

 

冷却の方法とタイミング

氷などで過度に冷やすと血流が悪くなりすぎるので、痛み止めを飲んで痛みがなければ冷やす必要はありません。しかし痛みが強い場合には濡れたタオルをあてる程度にしましょう。

食事の工夫

しっかり栄養を取ってもらって、治癒力を高めましょう。痛みでお食事が摂りずらい場合には、柔らかめの食事で栄養を補給しましょう。

日常生活で避けるべき行動

手術当日は飲酒、運動、入浴などで血流が良くなると、出血や痛み腫れが出やすくなるので安静にしましょう。

薬の正しい服用方法

感染予防のため、処方された抗生剤、痛みどめのお薬は服用方法、期間を守りましょう。

 

すぐに歯科医院へ相談すべき症状

腫れは時間とともに治まるのが一般的ですが、なかには早期の受診が必要なケースもあります。

腫れが悪化する、膿や出血がある、発熱を伴うなど、危険サインを見逃さないために知っておきたい受診の目安を解説します。

 

腫れが1週間以上続く場合

傷口に感染がなければ心配ないですが、感染が起こっている場合もあるので受診して確認してもらいましょう。

痛み・腫れが悪化している場合

痛みや腫れは徐々に軽減してくることが多いので症状が悪化している場合には、受診して確認してもらいましょう。

膿・強い出血がある場合

膿が出るようであれば感染の可能性があります。出血している場合には傷口が開いている場合もあります。このような場合には、受診して確認してもらいましょう。

発熱や全身症状がある場合

手術の侵襲による症状なのか、そのほかの原因によるものか受診して確認してもらいましょう。症状によっては他科の先生と連携が必要なこともあります。

 

まとめ|インプラント後の腫れは多くの場合1週間〜10日で改善

インプラント後の腫れはほとんどの場合、1週間〜10日で落ち着きます。

ピーク時期や経過の目安、セルフケアの方法を理解しておくことで、安心して回復期間を過ごせるでしょう。

不明な点、心配な点がある方はいつでもご相談ください。

 

インプラント全体の治療期間や工程については、こちらの記事で詳しくまとめています。
(関連記事はこちら:インプラントの治療期間はどのくらい?最短・最長・通院回数まで完全ガイド)

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