FLOW
インプラント治療の流れ
治療を開始する前に
問診・視診
問診では、全身疾患や喫煙の有無、歯ぎしりなどの局所的な問題の確認をします。
また、治療をするにあたっての治療期間の確認や費用に関してもご要望にお応えできるように細かく確認をします。実際に現在のお口の中を確認していきます。
レントゲン・CT撮影
レントゲンやCTで、インプラント治療においてとても重要な以下の項目を確認します。
- 目には見えない骨の量
- 歯周病になっていないか
- 欠損部分の確認
- 顎の骨が減っていないか
- 相対する歯との噛み合わせ
- 残存歯の状況
口腔内写真を撮影したり、歯列模型分析も行なっていきます。
治療の流れ
診察と治療計画
患者様の全身状態の問診と口腔内の状態の診察を行います。レントゲン・CTで撮影したデータをもとに、一人ひとりの患者様に適した治療計画の説明を行います。 わからないことがありましたら、何でもお気軽にご相談ください。
施術前の治療計画
骨や歯肉の再生手術
インプラント体の埋入と治療
局部麻酔をかけて、インプラント体を埋め込みます。インプラント体と骨が結合するまでには、期間をおきます。また、治癒期間は、インプラント体の種類、骨の健康状態、体質などにより個人差があります。
人工歯の装着
アバットメントに適合し、患者様の歯の形と色に合わせた人工歯を作ります。
口腔内にぴったりと合うことを確認し、インプラント体の上に取り付けます。
治療後の定期検診
治療終了後は、天然歯と同様に、しっかりとお手入れしてください。毎食後、そして、就寝前に、丁寧に歯磨きをしてください。
歯ブラシは、柔らかいものを使用しなければいけないことはありません。天然歯と同様に磨いてください。また、定期的なメインテナンスを受けるようにしましょう。口腔内の清潔状態を保つことで、長期間インプラントをご使用いただけます。
治療後は
インプラント周囲炎の予防
インプラントを埋入した人の10~30%がインプラント周囲炎に罹患しているという報告があります。
しかし、日本国内で厚生労働省が行った調査によると、埋入後10~15年のインプラントの生存率は上顎が約90%、
下顎が94%ほどであることから、しっかりとメインテナンスを行っていれば、
インプラント周囲炎などのトラブルが原因で脱落することなく、高い生存率を保つことができるのです。
インプラント周囲炎とはインプラントの周りの歯ぐきや骨に炎症が起こり、インプラントの周りに痛みや揺れ、臭いが発生するものです。理由は必ずしも細菌感染によるものだけではなく様々な要因の積み重ねであると言われています。ただ一度このような状態になってしまうとせっかく健康を維持するために行ったインプラント治療が健康に害をおよぼす可能性すらあるのです。
注意が必要な方
- 喫煙習慣がある
- 口呼吸が習慣化している
- 歯ぎしりや食いしばりの癖がある
- 歯周病や糖尿病の治療を受けている
- 歯並びや噛み合わせが悪い
- 歯医者で定期的なメインテナンスをしていない
定期的な検診で
早期発見・早期治療
インプラント周囲炎になってしまった場合、軽度の場合は適切なブラッシングや医院にて炎症部位の洗浄したりレーザーで消毒を行うことで治療が可能です。
重度に進行してしまった場合、インプラントをできるだけ長持ちさせるため、骨や歯肉の再生手術を行なうこともありますが歯周病の再生手術よりも成功率は低く、再生が見込めない場合にはインプラント体を抜かなくてはならない場合もあります。インプラント周囲炎にならないようにするには、適切なメインテナンスを行うことが大切になります。
日々の歯磨き・定期的な検診により炎症の起きている部位の早期発見、早期治療・歯科ドックによる口腔内細菌の状態のを確認しリスク検査を行うなどをしてメインテナンスをしていきます。